自宅でパソコンとネットを使いお金を稼ぐ方法の一つに「作業」があります。
こちらの記事で作業を含めた報酬を得る仕組みを書いていますので参考になれば幸いです。

今回は作業について始め方からお金の受け取り方まで紹介します。
労働を対価に報酬を得る契約には以下の種類があり、在宅ワークの場合は主に業務委託契約を結んで仕事をします。
・正規雇用契約の正社員
・非正規直接雇用契約の契約社員、パート
・非正規間接雇用契約の派遣社員
・業務委託契約の個人事業主
この業務委託は契約時に決めた通りの成果物を納期を守って納品する責任を負う請負契約と、契約時に決めた時間・件数について業務を一貫して処理する責任を負う準委任契約の2つに分かれています。
これらの契約をとるために次のような行動を起こします。
仕事を作る
仕事の作り方は、作業を頼みたい人が集まる場所で仕事を探すか、自分で制作したサイトに人を集め技術をアピールし仕事を募集します。前者の方を詳しく紹介します。
クラウドソーシングサイトなどの求人情報サイトで探す
「業務委託」や「在宅ワーク」と検索して出てくる求人情報サイトで自分が達成できそうな内容の仕事を探します。
情報サイトの中でもクラウドソーシングサイトと呼ばれる仲介サイトは、労働基準法など法的に保護されにくい立場の個人事業主が在宅ワークを行うのに適した特徴をもっています。
ただし、安心して受注できる対価として仲介手数料がかかります。
クラウドソーシングサイトとは
クラウド(群衆)の中でソーシング(業務委託)するサイトという意味で、この仲介サイトに作業する人を募集する依頼者と作業をして報酬を得たい受注者が集まります。仕事を任せたい、仕事を受けたいと互いに納得した者同士の発注・受注・成果物の納品・報酬支払いまでを仲介します。
違法性のある仕事や業務委託以外の仕事が掲載できない
悪質な業者の発注手口として使われる商品購入やメールマガジン登録を条件に仕事や報酬を与えるといった業務委託以外を目的にした募集が制限されています。
作業の報酬が必ず得られる
受注者目線で説明すると、発注者が仲介サイトに報酬額の仮払いを済ませた後でないと受注者が作業を始められない仕組みになっています。依頼者との契約通りに作業すれば必ず報酬が得られることを保証してくれます。
電話番号、メールアドレス、ラインやSNSアカウントなどの個人情報を依頼者に知られることがない
クライアントとのやり取りは原則サイト内のメッセージ機能を通して行い、仲介サイトを通さずに直接連絡することを禁止しています。発注者に連絡先や個人情報を聞かれても答える義務はありません。
クラウドソーシングサイトで仕事を始めるために
実際にどうやって仕事を始めるか紹介します。
サイトを選ぶ
数多くのクラウドソーシングサイトが存在します。大きく区別すると様々な種類の仕事を取り扱っているサイトと特定の種類に絞ったサイトに分けられます。
サイトの利用料金や仲介手数料も無料だったり報酬額の〇割だったりと選択の判断材料となります。
アカウント登録する
各仲介サイトの手順に従ってアカウント登録後、プロフィールを作成します。
後述するプロジェクト形式という依頼に応募した際、依頼を承認するかどうかの判断材料としてプロフィール文が読まれます。
複数の応募がある中でプロフィールを全く書かない人は選択肢から外されやすいので最低限以下の項目は記載しましょう。
・最初の挨拶
・今までに卒業した学校名や務めた会社名とそこでの作業に関わる経験や実績。
・作業の得意分野、使ったことがあるソフトウェアなどのツール
・平日土日祝日の稼働時間帯
・意気込み
・最後まで読んでくれたことに対する感謝の言葉
仕事を選ぶ
仕事の種類
ネットの仕事は主に以下のようなものがあり、工程の全体又は一部を任される形で仕事を受けます。実際に色々なサイトの求人を覗いて自分ができそうな仕事を探しましょう。
システム・ハードウェア・ソフトウェア開発
企業で利用する業務システム、電子機器とそれら機器の制御システムを構築する仕事。
プログラムやモノの要件定義、設計、コーディング・生産、試験、公開、運用・保守といった一連の業務を指します。
Webサイト制作
企業や個人に向けにWebサイトを制作する仕事。
企画、設計、デザイン制作、システム開発、試験、公開といった一連の業務を指します。
デザイン制作
製品、Webサイト、書籍、広告など見た目に関する設計を行う仕事です。視覚情報を通して物事の価値を伝えます。
ライティング・記事作成
文章を書く仕事です。
情報収集、情報の構成、文章の表現、記事全体の構成見直し・誤字脱字確認といった流れで進めます。
読者に印象を与え期待している行動を促すのが目的です。
依頼の種類
タスク形式
作業開始→納品→依頼者が承認→報酬支払いの流れで進みます。
受注者の選定や交渉がない形式です。
多数の受注者にまとめて依頼するような案件なので、比較的単価の低い仕事です。
プロジェクト形式
応募→依頼者の承認→作業開始→納品→依頼者が検収・承認→報酬支払いの流れで進みます。
検収時に修正箇所があった場合は再度作業を行い、完成させなければいけません。
〇を〇件納品すれば〇円という固定報酬制と、〇時間当たり〇円と週単位で働いた総合時間に応じた報酬が確定します。
コンペ形式
提案や作品を提出し応募→依頼者が採用者決定→報酬支払いの流れで進みます。
複数の人が応募し、その中から採用されなければ報酬は発生しません。
ランク付けされて上位者数名に少額の報酬が出たり、応募者全員に参加報酬が支払われたりする案件もあります。
依頼者について確認すること
自分ができそうな仕事を見つけても、悪意のある依頼者から仕事を引き受けると詐欺などの被害に遭う可能性があります。応募する前に少なくとも以下のポイントは確認しましょう。
ユーザーの評価と仕事の発注率が低くないか
依頼者と受注者はアカウントを持ち、お互いに仕事に対する振る舞いなどの評価が残ります。最大評価の半分にも満たない評価がいくつもついた依頼者は多数の受注者から不満を持たれていると言えます。この評価自体、受注者を装ってどうにでも操作できるため高評価だからといって安心することはできません。
応募した仕事の内、受注まで進んだ割合を意味する発注率が低いのは依頼者が退会と再登録を繰り返している可能性があります。退会することで低評価を消したり、仲介サイトから規約違反などで強制退会させられた後再登録している依頼者かもしれません。
上記に当たらなくても受注者の審査に厳しい依頼者とも言えますので、あえてこの案件に絞って応募する意味もないです。
トライアルテストに報酬は発生するか
トライアルテストは依頼者が複数の仕事を分割又はまとめて依頼したい場合に、受注者の適性や技術を知るための試験を目的とした案件です。試験だとしても報酬が発生する依頼を選びましょう。
本番の高額報酬案件を餌に無償でトライアルテストの成果物を納品させ、適性がなかったなどと理由をつけて本番の発注は出してくれないという時間と労力が無駄になる事態になりかねません。
納品する成果物は明確になっているか
例えば、何のデータを何のソフトウェアに入力する作業をいつまでに納品すれば報酬を幾ら支払う、といった依頼内容と報酬が明確になっている募集であれば安心して応募できます。
上記の情報が曖昧になっている依頼は契約後にイメージと違う、報酬に見合わない、違法であったりする仕事をさせられる可能性があります。
受注者にとってメリットしかない求人か
初心者・簡単・短時間・高い報酬額などのキーワードが露骨に並んだ求人は避けましょう。
都合の良い条件につられた応募者を様々な方法で騙そうとしている可能性が高いです。
成果物の質の条件など依頼内容をはっきり示している依頼者に応募することが望ましいです。
契約前に初期費用を要求されるか
応募後に教材・機材・研修が仕事に必要だからと商品の購入や有料の受講を求められた場合は、仕事を受けない方が良いです。
初期費用を出せばすぐにそれを上回る報酬を得られる…〇日以内に結果がでなければ返金する…という話はよくある詐欺師のやり方です。
万が一自分が関わってしまったら仲介サイトと消費生活センターに連絡しましょう。
依頼者は対等に振る舞っているか
敬語を使わなかったり、話し言葉で仕事のやり取りをしてくる依頼者はトラブルを起こしやすいです。
必要な指示を出さずに責任だけ求める、高圧的な態度を取ってくるような人は信用できないので相手を判断できたらそれ以上一緒に仕事するのは避けましょう。
作業の成果物を納品する
依頼者からの依頼内容通りに作業を終えて成果物を完成させたら、依頼者と交わした契約詳細ページに移動します。
納品ボタンを押すと納品メッセージの入力欄とファイル添付欄が表示されます。
作業が完了したことと検収をお願いする旨を記載し、ファイルを添付します。納品完了ボタンを押すと納品が完了します。
成果物はサイト上で納品する他にWordPress、Google ドキュメント、Chatwork経由で納品する方法があります。
報酬を得る
依頼者の承認後に得られる報酬は、一般的にアカウント登録時に設定した銀行口座に振り込まれます。
振り込みのタイミングは、サイトが定める締め日までに都度振り込みの申請を行うか、サイトが定める振込日に貯まった報酬が自動的に振り込まれるの2通りがほとんどです。
在宅ワークの注意点
労働基準法では副業の禁止について明記されていないため法律上は副業をすることは可能です。しかし、就業規則や労働契約を遵守するよう定められているため、就業規則で副業の禁止が明記されていれば副業はできません。
自分が勤めている会社の就業規則で副業が認められていることを確認してから行動に移しましょう。
最後に
今回紹介したのは、自宅でパソコンとネットを使った作業の仕事の始め方から報酬の受け取り方でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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